小林おでぶろぐ。

ダイエットを強く決意すればするほど、メシが美味しそうに見える呪いをかけられています。 そういう人のハイカロリー胃もたれブログです。

2020年01月


東京は思ったよりも寒くないなと常に思う。
マフラーをすると、邪魔だと思うことの方が多い。

最初は少し寒いなと思っても、歩いていれば
身体があったまって結局ちょうどよくなる。

そんなことがほとんどなので
いつも通りマフラーをしないで帰り道を歩いていたら
その日は計算外でかなり夜は冷え込んだ。

寒さで頭が痛くなりはじめていた。


まちがえた。

なんとなく上手くいかなかった日に限って
こんなどうでもいい間違いが、引き金となる。
そういえばそうだ、今日のアレもまちがえた。
昨日のアレもソレもまちがえた。
5年前のあのことも、10年前のそのこともまちがえた。

ずっと自分が間違っている気がして、
正解を歩んでいる人たちがこの世には多すぎると思い込む。
どうしてそんな風に上手に生きられるのか、
どうしてそんなに賢く生きられるのか。

黒い雲が満月を隠すみたいに、
私の心にあった希望とか未来などが見えなくなる。

こういう時の対処法は、なんと言っても
「悪いことをする」それに限る。

ローソンに寄って、一日分の野菜が取れるものなど無視して
自分の好きなものだけを買う。
お正月で太ったぶんを戻すまで我慢!と思っていたお菓子も買う。

こんなに不健康で、わがままなチョイス。悪いねぇ
と、少しだけ気分が上がる。

ついでに電池とかも買っちゃおうかな、ビッカメで買う方が安いのに
あえてコンビニで、今日は悪い私なので。

そんなことを考えながらレジに並んでいると、
ホットスナックのコーナーに並ぶ新商品が目に入る。

「とけコロ」「あふれメンチ」

こんなストレートなネーミング…
すぐにレジ列から外れ、一度カゴに入れたパスタを元に戻しながら
「ストレートな商品名であればあるほど、裏切らない」
と頭の中で今までの統計食データを巡らせながら考えていた。

少し軽くなったカゴを持って再びレジへ向かい
「とけコロとあふれメンチもください」と言う。

「常温ですが、温めますか?」
「いえ、そのままで大丈夫です。
(家に帰って米を炊くのでその間に冷めちゃいますので!
もったいないでしょ~!ね!)」

心の中で店員さんにダル絡みをした。

ついでに「500Wだったら何秒くらい温めれば良いですかね?」と
聞きたいところだったが、なんだか恥ずかしくなってやめた。
でも失敗するのは嫌だな。

少しスマホをいじり、「お」という顔をしてから

「やっぱりそれぞれ、もう一つずつください。」
と言った。

これで失敗しても予備があるから安心だ。
そして「お」という顔をしたことにより
「誰かから”追加で買ってきて”ってLINE来たのかな」
と思わせることができたので安心だ。

ルンルンで家へ帰り、米を炊いて、その間にシャワーを浴びる。
体が冷えていたので普段より熱く感じるシャワーがジュンワリと
肌の表面から芯に向かってゆっくりと入っていく感じがした。

お風呂から出て、髪も乾かさずに夕飯の準備をする。
まずは「とけコロ」から。

500Wで20秒温める。
20秒間、ただずっとレンジと一緒にカウントダウンした。

「20秒って何をするにも短くて、何もしないにしては長いな」と思った。

20秒経ち、取り出すとまだぬるかったので
プラス10秒追加、計30秒温めた。ちょうど良さそうだった。

お茶碗によそった白米の上にコロッケを乗せて
付属のソースをかけて、箸を入れると
中からとろけるようにじゃがいものペースト達が流れ出てきた。

本当にとろけている。
むしろ、コロッケ側がとろけたがっているように
模範的なとろけ具合。

一口食べて、その模範的で非の打ち所がないとろけ具合に唸った。

「なんだこれ、クリームコロッケのような…」
と思いかけたが、とけコロに対する冒とくのように思いやめた。
クリームコロッケほどあざとくない。

コロッケが、限界までとろけている。
コロッケ特有の黄色い油を感じさせるあの揚げものの匂いと
中から溶け出るじゃがいもの味がなんとも憎いくらい美味しい。

ソースはかけなくても良かったと思った。
そのものが美味しかった。

とろけてごはんの上にかかった具とソースと米を食べて
最高だなあと思った。この形容しがたいウマさを
「なつかしい味」と言ってみんな喜んでいるよなあ。


次は、あふれメンチを25秒温めた。
実は先ほどのとけコロは少し熱かったのだ。

衣で汚れた白米の上にあふれメンチを乗せて
今度はソースをかけずに箸をいれた。
その瞬間に中から洪水のように肉汁があふれだした。

本当にあふれなくても…!と思ったくらいちゃんとあふれた。

名前のせいであふれ出ることへのプレッシャーを感じていただろうに
練習の成果をしっかりと見せてくれた。
ってくらい綺麗にあふれだしてくれた。ありがとう。

そして、こちらも美味しかった。
なんの変哲もない普通のメンチカツの味なはずなのに
肉汁があふれ出すビジョンを始めに植え付けることで
脳みそは「美味いもの間違いなし!」と判決をくだすのだ。

全部食べたあとに、「塩をかけたほうが美味いだろうな」と思った。
塩で食べる。これは食べ物界で最も名誉のある食べ方だ。

私は衣と肉汁でやけに艶っぽくなったお茶碗に
もう一度ごはんをよそい、コロッケを30秒あたためて
1分ほど放置してからソースをかけずに食べ始めた。

実は先ほどのあふれメンチは少しぬるかったのだ。
なかなか難しい。

「次はコンビニで温めてもらおう」
そう思いながらYouTubeでまんじゅう大帝国の漫才を見た。
その間にあふれメンチも食べたし、お菓子もアイスも食べた。

もうすぐまんじゅう大帝国のネタDVDが出ると知ってすぐに予約もした。
面白くて日が昇るまでずっと見ていた。

早朝の空に浮かぶ月が見えた。
朝の月は透けているように見える。
窓を開けて、ベランダに出て見上げた。
髪を乾かしていなかったのでボサボサのまま見上げた。


これらは間違いだっただろうか。
マフラーを忘れたことも、とけコロの温め時間も、
ボサボサの髪も朝の月も、あれも、これも、それも。

そんなことはなかった。
だからと言って「正解だ」なんて極端なことは思わないけど
ただ、すべて間違えてもいない。

ひとつの情景として、もう流してもいいんじゃないかと
自分をなぐさめた。
過去の間違いに足を掴まれ、生きにくいと落ち込む呪いをかけるのはやめた。

思い返すと足を掴まれるほどのたいそうな間違いでもない。


間違っていたことなんてひとつもないし、
自分がクソだったことも一度もない。


自分の人生に正解を判定できるほど偉くはないけど、
早朝の月が綺麗なことを小学生のころから知っている。

これだけは私の人生で大正解だな、と思って眠りについた。





(まんじゅう大帝国のDVDを予約したのも、正解だったな。)





帰省


帰省2


帰省3


帰省4


翌日ちゃんと家に入れました。

持ち物として当たり前のものすぎて
普通に実家に置いて行っちゃったよね!






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そもそもその状況になる人を
好きになってはいけない気がする。

気がするけど食べる。





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宝くじは夢を買うものだけど
まさかここまでリアルに
夢買う人がいると思わなかった。

そして当たらなかった。